堀北恵平シリーズ3作目。
本の情報
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著者:内藤 了
タイトル:PUZZLE 東京駅おもてうら交番・堀北恵平
発売日:2020年3月24日
出版社:KADOKAWA
文庫:336ページ
角川ホラー文庫
目次
- プロローグ
- 第一章 自首してきた置き引き犯
- 第二章 呉服橋通りスーツケースバラバラ事件
- 第三章 東京駅うら交番
- 第四章 ペイさんの名推理
- 第五章 パズル
- エピローグ
- 『TURN 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』
あらすじ
年の瀬忙しくなる中、丸の内西署の刑事課で鑑識研修中の「警察官の卵」堀北恵平はある老人から切断された遺体が入ったスーツケースを押収する。捜査が進むにつれて被害者に対する気持ちが変化することに恵平は戸惑い始める。
著者紹介
著者名
内藤 了(ないとうりょう)
著者経歴
2月20日生まれ。長野県長野市出身、在住。
長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。
おもな作品
2014年に、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。この受賞作の『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』 『BURN上』 『BURN下』 などがある。
小学館文庫から出版されている『夢探偵フロイト』シリーズもある。
読みおわって
プロローグは過去のこと
プロローグで出てくる警察官はこれからの話に
どれくらい係わってくるのか興味がひかれるところですね。
この人は純粋、真面目すぎて
警察官の立場が危うくなるのかもしれません。
ここは勝手に想像しているこですけど。
この若い警察官がどんな結末を迎えるのかも
気になるところです。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
善悪の彼岸 フリードリヒ・ニーチェ
このニーチェの言葉がでてくる。
今回の事件と社会問題
バラバラ殺人事件
拉致誘拐殺人事件
貧困
などなど・・・。
ほどよく、現代社会の問題点と事件が混ざってる。
他人事で見るのではなく実際に自身の身の回りで起きているのではないかと錯覚する感じです。
けっぺいも深淵をのぞくのか?
バラバラ事件の被害者身辺調査が進むにつれて、けっぺいの感情が揺れ動き警察官として持ってはいけない感情が生まれ苦悩します。
きっと自分もそう思うだろうし誰でもそういう感情になると思うのです。
読み手側からすると、そんなの気にすことじゃないよとアドバイスしたい気持ちになるけれど自分がその立場だったらそう思えないのもわかる。
最後の方に気になる話が
最後の方にこの話がでてきますが、ここにきて柏村さんに会えることって良かったのか悪かったのかというこです。
えーって、思いました。
けっぺいちゃんの夢にまででてくるし
けっぺいちゃんは大丈夫だよね?と心配です。
次回作を楽しみに待ちたい
ホラー色が強めです。
東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズはミステリー系を読みたいと思っている人が読むとちょっと違うなと思います。
読みやすいので、気になる方は読んでみることをお勧めします。結局は読まないと自分の好みの小説かはわからないですもんね。
次回作の、 『TURN 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』を
けっぺいちゃんの心配をしながら待ちたいと思います。