失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! 大野正人
この本はうんこドリルシリーズの出版社、文響社から出版されている子ども向けの本です。イラストあり、漢字にはふりがなが振られていてとても読みやすい本になっています。子ども向けの本ですが大人に読んでほしい本だったりします。本を読まない大人も楽しくあきずに読める本になっていますよ。
本の情報
- タイトル 失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!
- 著者名 大野正人
- 出版社 文響社
- 発売日 2018年4月27日
- 価格 1,200円(税抜き)
- サイズ A5判 高さ 22cm
- ページ数 176p
世界の偉人の失敗したエピソードを、その人物の紹介と一緒に伝える伝記。10歳ぐらいから読めるよう工夫されていて、テンポよく読めます。偉人とは失敗を繰り返しながら”偉大な発明”をした人だけではないのですっていうのもいいですよね。
本に登場する偉人はどんな人たちがいるのか
失敗図鑑で紹介されている偉人たちは誰でも知っている人たちです。
たとえばアインシュタイン
この舌を出したアインシュタインはよく知られていますよね。
アルベルト・アインシュタイン(1879-1955年)。出身地はドイツ、物理学者です。アインシュタインですが子どものころは一般的にいうできる子ではありませんでした。そして、自分は天才ではなくただひとつのことを長くやり続けただけだと言っています。まあ、天才には変わりないですけど。
アインシュタインの場合は失敗というより、苦手なことがあってもそれを気にするよりも好きなことを楽しみながら続けていくことが大切ですってことですね。
とりあえず逃げて自分と向き合った二宮尊徳
薪を背負い、歩きながら本を読んでいる姿の銅像が有名な二宮尊徳。
二宮尊徳(1787-1856年)。出身地は日本、農政家であり思想家。二宮は学んで知ったことを、実際に使うことができる実行力を持った人物でした。
そんな二宮があるとき農村復興をまかされます。うまくいっていた復興も二宮を嫌っていた一部の武士により妨害されます。進まない復興や、自分に向けられる不平不満の声に耐えきれなくなり、とうとう村から逃げ出してしまいます。
農村に戻った二宮によって、この農村の復興は大成功をおさめます。逃げ出した二宮はどんなことを考え実行することで村に戻ることができたのでしょう。
ここは、人間関係で悩んでいる人のヒントになるのではないかと思います。すべてのことがこれで解決することはないのでしょうが、そうか自分もそういう態度をとっているからなのかと。
その他、ライト兄弟・ダリ・夏目漱石・フロイト・ベートーヴェンなど24人の偉人たちが紹介されています。
この本はおすすめ、紙媒体で読むほうがストレスがない
今まで興味がなかった偉人たちのことを楽しく知ることができるよい本です。そして大人たちには失敗に対する考えを今までと違う角度から見ることができます。当然、子どもたちにも読んでほしい本です。失敗は悪ではないんですよー。
この本は電子書籍でも発売されていますが、紙媒体で読むのがおすすめです。見開きで読みたいページが多いからですね。どうしても電子書籍がいいという人はPCで読むといいかと。